「ちょっ…あんた、いきなり何言ってんの?失礼でしょ?」
俺の言葉に慌てる彼女と、ぽかーんとした顔で俺を見つめる“お兄さんの”彼女。
「すみません、紗耶(サヤ)さん。この人ちょっと特殊な感覚の持ち主で…」
「えー?俺にとっては、最大級の“褒め言葉”だよ?」
シャンとしてて、気品ある感じがそっくりだもん。
シャムって、タイの王室に起源がある猫だしね。
「アンタにとってはそうでも、普通の人にとっては違うの!」
「……なんで?」
「なんで、って…」
なんで、そんなに怒るんだろう?
あ、そっか。
「心配しなくても大丈夫だよ?」
「…は?」
「上品なシャム猫も素敵だけど、俺は、ワガママでやんちゃな“黒猫”が一番好きだから。」
「はぁっ?」
「つまり、好きなのは風歩ちゃんだけ…「そういう問題じゃないからっ!」
そんなに息を荒げて怒らなくても…まぁ、そんな姿も可愛いけど。
「……なるほどね。」

