黒猫*溺愛シンドローム~Plus~




ダイスケの言う通り。

最近では、みんながそれに気づいちゃったみたいで…


ほら、今だって。

同じ高校の制服を着た“男子生徒”が、すれ違う度にこっちを見てるし…さ。

俺だって、それに気づかないほど鈍いわけじゃない。


だって、大好きな“彼女”のことだよ?

気にするのは当然でしょ?



「……今日はこっち。」


ぼーっとしていた俺は、ピンと引っ張られた腕の衝撃で我に返った。


「え?」


彼女を見れば、何やら辺りをきょろきょろと見渡していて…



「確か、この道をまっすぐ…」


俺の手を引いたまま、ずんずんと歩みを進めて行く。


「どこに行くの?」


寄るところがある、とは言ってたけど…

こっちって、何があったっけ…?


「人に会うの。」

「え?」

「荷物を受け取らなくちゃいけないから…」


ちらっと、窺うように俺を見る彼女。

もしかして“荷物持ち”?

別にいいけど…でも、



「誰に会うの?」



そこはちょっと気になる。

まさか“男の人”じゃないよね?



「え?あぁ…

お兄ちゃんの“彼女”。」