「ひゃっ…」
次の瞬間、ふわりと身体が持ち上げられて。
その拍子に、するりと腕からブラウスが抜けた。
そのはしたない格好のまま運ばれたのは、応接用(?)のソファー。
「…ごめんね?ここなら背中痛くないでしょ」
艶やかに微笑みながら、そっと私を下ろす王子様。
確かに…って、そんな場合じゃなくて!
「待って!…こ、ここでするの?」
いくら鍵はかかってるとは言え、いくら防音だとは言え…
すぐ側のリビングでは、お妃様が夕飯作ってて。
すぐ上の部屋には、ダイスケもナツメもいるんだよ?
そんな場所で…
「俺は風歩ちゃんのことしか見てないから。風歩ちゃんも、俺のことだけ見てれば大丈夫。」
いやいやいや…
わけわかんないから!
「キ…キス“だけ”じゃなかったの?」
さっき、言ったよね?ね?
「うーん…。ごめん、やっぱり無理だね」
「えっ?」
「キスだけじゃ足りない。」
ふわりと微笑んで。
ゆっくりと私に覆い被さるように近づいてきた。

