「何をしてほしい?」
何?その発想。
“お詫び”って…
“何でも言うこときく”なんて…
王子様はやっぱりクレイジーだわ。
「何でもしてあげるよ?」
唖然とする私に、なおも尋ねてくる。
こうなったら、とことん利用してやるのも有り?
うーん…
私がしてほしいこと?
まずは、課題をやってもらうでしょ?
そして、ナツメとダイスケをさっさと追い出してもらって、黒いのも隔離してもらおう。
で、萌ちゃんには部屋に戻ってもらって…
そうすれば、邪魔者はいなくなってゆっくり…って、待て待て待て!
私ってば何考えてるの?
これじゃ、まるでコイツと2人っきりになりたいみたいじゃない!
「……決めた?」
王子が微笑みながら、私の答えを待ってるけど…
言えるわけない。
恥ずかしすぎるでしょ?
しかも、すでに状況的に叶ってるし。
「ピ…ピアノっ」
「ピアノ?」
「ピアノが…」
苦し紛れに、ふと目についたピアノを指してしまった。
「弾いてほしいの?」

