黒猫*溺愛シンドローム~Plus~




「なっ…」


なんか、さらっとすごいことを言われているような…

って言うか、そもそも…


「別に、私は寂しくなんてないから!」


そうだよ。

ほんのちょっとイライラしたりムカムカしたり…はしたけど、全くもって寂しかったわけじゃない。

そこのところ、誤解しないでほしいんですけど。



王子を見上げて、抗議したつもりが、


「うん、そうだね。」


子供を宥めるような調子で、にっこりと頭を撫でられてしまった。

……明らかに、私の言うことを相手にしてないよね?

しかも…



「…それで、何をしてほしい?」



いきなりの話題転換。

そのまま、顔を近づけて私を覗き込んできた。


「ちょっ…」


ち…近いからっ。
久々の至近距離は、心臓に悪いことこの上ない。



「今までのお詫びに、今日は風歩ちゃんの言うことなんでも聞いてあげる。」

「はぁ?」

「やりたいこととかしてほしいこととか…?何でもいいよ。遠慮なく言って?」