「なっ…」
なんか、さらっとすごいことを言われているような…
って言うか、そもそも…
「別に、私は寂しくなんてないから!」
そうだよ。
ほんのちょっとイライラしたりムカムカしたり…はしたけど、全くもって寂しかったわけじゃない。
そこのところ、誤解しないでほしいんですけど。
王子を見上げて、抗議したつもりが、
「うん、そうだね。」
子供を宥めるような調子で、にっこりと頭を撫でられてしまった。
……明らかに、私の言うことを相手にしてないよね?
しかも…
「…それで、何をしてほしい?」
いきなりの話題転換。
そのまま、顔を近づけて私を覗き込んできた。
「ちょっ…」
ち…近いからっ。
久々の至近距離は、心臓に悪いことこの上ない。
「今までのお詫びに、今日は風歩ちゃんの言うことなんでも聞いてあげる。」
「はぁ?」
「やりたいこととかしてほしいこととか…?何でもいいよ。遠慮なく言って?」

