黒猫*溺愛シンドローム~Plus~




―――…

――――……



「……私、何しに来たんだろう?」


洗面所にて。

鏡を前に、思わず呟いてしまった。


あの部屋にいるのもおっくうで、1人になりたくて避難して来た私。


なんかもう、どっと疲れた。


ギャーギャーワーワー。

ここに来てから、ずっと他人のいざこざに巻き込まれてさ。

わけわかんないし。

私の知らない話題ばっかり飛び交ってるし…


完全にキャパオーバー。

課題どころじゃないよ。


そもそも、基本的に私、騒がしいの苦手なんだよね。


うわっ。心なしか、鏡に映る顔がげっそりしているような気が…



はぁ~っ…。

もうホント、来なきゃよかった。


すぐにでも帰りたいけど、ここで帰ったら、夕飯の用意をしてくれてるお妃様に失礼だよね。

仕方ない。我慢だ。

明日は休みだし、家で“静かに”ゆっくりできると思えば…


そう自分に言い聞かせて、長らく滞在していた洗面所を出た。



「…あ、ここにいたんだ?」