「2人とも、はかどってる?」
王子様、にこやかに登場。
「あれ?」
なぜか合流している妹の姿に気づいても、さほど驚いた様子もなく…
「買い物頼まれちゃって…。黙って出かけてごめんね。」
申し訳なさそうに謝って、部屋の中へと入って来た。
そして、
「あ、でも、差し入れ買って来たんだよ。風歩ちゃんの好きなジュースとダイスケの…ほら、ナツメ、2人に渡してあげて?」
言いながら、入り口のほうに振り返る。
そこにいたのは、ドアに寄りかかるようにして立ってるナツメ。
「ん。」
こっちを見ないまま、手に持っていたビニール袋を突き出して来た。
すご~く嫌そうに。
それを見たダイスケが、隣でチッと舌打ちをする。
…まったく、コイツらは。どれだけ子供なんだか。
はぁ~。
そんな2人に、さすがの王子もため息をひとつ。
それ以上近づいてこないナツメから袋を受け取るべく、ドアのほうに戻った。
…と、そのとき。
「……なっちゃん?」

