「そういや、歩は?」
ふいに、思い出したようにダイスケが言った。
「え?お兄ちゃん?萌は会ってないよ。お夕飯のお買い物を頼んだ、ってお母さんが言ってたけど…」
は?リビングにいるんじゃなかったの?
黒いのは?ナツメは?
「マジで?ってことは、おばさん、俺たちの分も用意してくれてんの?」
「うん。食べてって、って。」
「やった~!」
ダイスケはやたら喜んでるけど…
私の分もある…んだよね?
確かに、お妃様の料理はものすごく美味しいんだけど、今日のメンバーの中で食べるとか気が引けるんだけどなぁ。
またケンカとか始めないでしょうね?
「7人分だ、って張り切ってたよ。浅海さんと、ダイスケくんとお兄ちゃんと萌と、お父さんとお母さんと…あれ?もう1人はだぁれ?」
数えながら可愛らしく首を傾げるお姫様。
まさに天使のようだわ。
「ああ、あと1人はナ「ただいまー。」
ダイスケが言い掛けたとき、タイミングよく部屋のドアが開いた。

