――その後。
ダイスケはおとなしく写し作業を再開。
帰るつもりだった私も、なんとなく再び課題に取り掛かった。
そんなとき。
――コンコン。
遠慮がちに部屋のドアがノックされて。
「…失礼します」
か細い声と共に顔を覗かせたのは…
「あ…あの、お勉強中ごめんなさい!浅海さんが来てるって聞いたので、ご挨拶に…」
王子様の妹、超絶ネガティブな“お姫様”だ。
制服姿のところを見ると、今帰って来たのかな?
来たときはいなかったし…
前は自分の部屋に隠れて出てこなかったけど、最近は、顔を見せにくるようになったんだ。
格好もマトモになってきたし、学校にも休まずちゃんと行ってるみたいだし。
なんか気になって世話を焼いちゃったわけだけど…
結果、なぜか異常に懐かれちゃったんだよね、私。
お妃様…ならぬ、お母様にもやたら感謝されてるし…。
「お~、萌ちゃん!久しぶり。入れば?」

