黒猫*溺愛シンドローム~Plus~




…はぁ?意味わかんないんですけど。

しかも、さっきまで怒りモードだったくせに、なんでニヤニヤ笑って面白がってるわけ?


わけわかんない。


コイツのおかげで、ナツメの謎が少しは解けたけど…あ、そう言えば!


「ねぇ、ポチ。“ゆき”って知ってる?」



“ゆき”

初めて会ったとき、私を見たナツメは確かにそう呼んだ。

初対面にも関わらず、やたら親しげに。


そして、「会いたかった」とかなんとか言って、いきなり抱きついてきたんだ。


……もちろん、すぐに殴り飛ばしたけど。


そのことが、実はなにげに気になってたんだ。



「ゆき…?誰それ?女の子?」



ダイスケならわかるかと思って説明してみたのに…


「は?ナツメが?
知らねーよ。彼女じゃねーの?」


ダメだ。
やっぱりムリか。


なんか、明らかに私と誰かを見間違えてたみたいだし。

中学時代の元カノとか、ここ最近に関わった子なのかな?

自分に似てるとか、あんまり気分よくはないんだけど、それで納得するしかないか…


「…ん?待てよ。」