「……あのガキ、マジでムカつく。」
机に突っ伏していたダイスケが、低い声で呟いた。…かと思えば、
「すっげームカつく。死ぬほどムカつく。国外退去させたいくらいムカつく!」
デカイ声で叫ぶなり、勢いよく顔を上げた。
「な?浅海もそう思うだろ?」
…いや、ここで同意を求められてもねぇ。
「リビングにキャットタワーがあるから」と、王子がナツメと黒いのを部屋から連れ出して。
なぜか、私はコイツと残されてしまった。
「勉強頑張ってね」とか言ってたから、本人は気をきかせたつもりなんだろうけど…
正直、これはこれで面倒くさい。もう、1人になりたい。
…帰ろう。
机に散らばった勉強道具に手を伸ばした…とき。
「アイツ、昔からあんなだったんだよ」
ダイスケが再び呟いた。
「歩のこと、神か仏みたいに崇拝してさ。俺のことはゴミ扱い。…って言うか、歩以外は人間じゃない、みたいな?」

