黒猫*溺愛シンドローム~Plus~




……いけない。
つい口を挟んでしまった。

いや…だって、意外だったんだもん。


「そうだよ。お母さんも歯科医師さんで、ご夫婦で開業されてるんだ。」


王子がご丁寧に教えてくれた。


「へぇ…。」


ご両親は優秀なのに…

残念ながら、息子がその遺伝子を受け継ぐことはなかったってわけね。もったいない…

って、感心してる場合じゃなかった。


「ねぇ、ちょっと。あの2人、なんとかしてよ!」


未だ睨み合いが続くポチとナツメを横目で見つつ、小声で呼び掛けるも、


「え?」


呑気にお茶なんか飲んでやがる。


「…あぁ、でも昔からこんな感じだし」


大丈夫だよ、なんて。いつものように微笑んでるけど…


「課題の邪魔なの。気が散るの。早くやめさせて!」


ついでに、黒いの含めてみんな追い出してよ!

…とまではさすがに言えないけど。

私は必死に抗議した。



「わかった」



要求は受け入れてもらえそうだ。