次の瞬間、ボールと一緒に黒い影が宙を舞って…
ドスン――
衝撃音と共に倒れたのは…
「おわっ」
ダイスケ、だった。
どうやら、ボールを追い掛けた黒いのに突進されたらしい。
しかも、顔面に。
あ~あ。真っ赤になっちゃって。さすがにちょっと可哀想かも…
「あ…。ごめんね、ダイスケ。」
しばし唖然としていたものの、慌てて駆け寄ってきた“飼い主”。
「大丈夫?」
申し訳なさそうに手を差し伸べた。
「…おお。」
未だ視界が定まらないらしいダイスケは、その手を頼りに起き上がろうとしている。
その様子を見ながら、
「ぷっ…。その格好、カエルみたい」
笑ったのはもちろん…
「こら、ナツメ!」
この事態を引き起こした張本人だ。

