黒猫*溺愛シンドローム~Plus~




……さっさと終わらせて帰ろう。

ポチなんかに構ってても時間の無駄だし。

これ以上、2人+1匹に疎外され続けるのは我慢ならないし。


さあ、課題だ。課題。


プリントの束を取り出して、私は“真面目に”机に向かった。


そんな私に倣って(?)、ダイスケも黙って写し作業に戻る。


……はずが、



「ほ~ら、カリン。こっちだよ。」

「にゃっ」

「おぉ!すごい食い付き。ねこじゃらしすげ~」

「あはは。カリン、そのおもちゃ大好きだもんね」

「にゃ~」



うるさいんですけど!



黒いのが動く度にチリンチリン鈴の音が響くし。

“猫バカ”2人は、黒いのが何かやる度に大げさに褒めちぎってるし…


いくら広い部屋とはいえ、勉強してる人がいる横で猫と遊ぶか?普通。



「じゃあ、コレは?」

「にゃにゃっ」

「それも好き。」


キュッキュッ。
おそらく、音が鳴るゴムボールだ。


「投げたら取って来たりする?」

「う~ん…どうかな?」


犬じゃないんだから。猫はやらないでしょ。


「やってみていい?」


まさか、投げる気じゃ…



「にゃっ!」