「ん〜!眠ぃ!」 4月5日。 俺は、目覚ましが鳴るより早く起きた。 窓を開けると、昨日までの曇天が一変、青空が広がっている。 「絶好の入学式日和だなー…」 俺は、あくびをしながら呟く。 窓を閉めて、少し右に視線を移すと、たくさんのトロフィーや賞状が目に入った。 俺が頑張ってきた証。 「さて、行きますか」 全国大会ベスト16になったときの賞状を撫でてから、俺は部屋を後にした。