あのとき、何であんなに興奮していたのか良く分からない。


でも、自分の夢を熱く語る千崎の瞳が、真っ直ぐで、
それがかっこよくて…─


みんなは笑ってたけど


「俺は、千崎の夢、かっこいいと思った!応援したいと思った!」


無意識に、そう言っていた。


千崎は、一瞬、瞳を真ん丸にさせて、驚いた顔をした。


でも、そのあとにすぐに


「倉沢くん、ありがとう」


と笑った。