「千崎!」


俺は、その授業が終わった後、すぐに千崎のもとへ駆け寄って


「倉沢くんどうし…」


「お前、すげーな!かっけーよ!オリンピックとかすげぇ!」


ひたすら自分の感動を伝えた。


千崎の言葉を遮って。


「俺、応援するよ!オリンピック出るとき、呼んでくれ!」


千崎は、えっ…あ…、と驚いていたけど気遣うことなんて忘れていた。


俺はそれだけ興奮していたのだ。