今日は君が居なくなって一年目の夏。











「ここに来るのも日課だなー」

「これる日は、毎回きてるもんなー」



女はクスッと笑いながら言った




「あーあ、あぶー」

「あら、よしよし。なおは始めてだもんね」



「うー?」

「ここはね、パパがいるところよ」




子どものことを撫でながら愛おしそうに言った








「ねえ、あなた…産まれたよ。ずっと欲しがってた赤ちゃん」

「なおっていうの女の子よ?」

「あなたに似るといいなー、きっといいこに育つよね!」

「あーぶぅーっ」

「ふふっ、なおは今もいいこだったわねー」

「うーぅっ!」


なんで、あなたはここにいないの…。

なんで、こんなところにいるの?


「帰ってきてよぉ」



女は泣きながらそういい、その場を去って行った。