わたしはあなたが好きです。



「まったく…」

結局私は、咲の言葉は理解できなかった

それより今の私の頭の中はお弁当のことでいっぱいだった

九条くん、喜んでくれるといいなぁ!


そしてお昼のチャイムが鳴った

「お昼だ♪」

私は緊張した足取りで、九条くんの教室へ向かう

1ー2

ド、ドアが重い…

こんなに重かった?
あ、緊張のせいかな…

開けないと。渡せないじゃん。

そんなことばかり想っていたらドアが開いた…

「く…九条くん!?」

「…」

九条くんは私を横目で睨んでから歩きだした