あたしは美味しくない!!




 ーーベッドの下にオバケが住んでるって話は聞いたことあるけど、ここだと、ウニが住んでるのね……。

「ベッドの下にオバケは居ないぞ」

「うん。そうみたいだねーーこっちはこっちで怖いけど……って、あれ?」

 ーーダネル、どうしてあたしの考えたこと分かったんだろう?

 ーートントン

「あ、はーい」

 扉をノックする音がして、とりあえず疑問は置いておく。

 扉を開けると、カインとウィルが立っていた。

「ベッドの確認は終わりましたか?」

「ああ。一匹居た」

「そっちにも、居たの?」

「ええ。三匹も」

「俺のベッドにだけな!」

 カインがむっとした顔で言った。

「よほど日頃の行いが悪いんだな」

「なんでだよ!なんにもしてねぇっての!」

「そうか」

「だから急に納得するなよ!もうちょい付き合えよ!」

「あはは……」

 この二人のやり取りにもすっかり慣れて、あたしはウィルと一緒に苦笑する。