あたしは美味しくない!!



「へ、生き餌?」

 ーー生き餌って、あたしの、こと?

「生き餌じゃない」

 不機嫌そうな声で、ダネルが魔女を睨んだ。

「違うの?でも、悪魔に吸血鬼に狼男が人間の女の子を連れてたら、食べるのかなぁって、皆思うと思うけど?」

「勝手なことばっか言ってんじゃねぇよ!」

「僕たちは、彼女を食べたりしません」

 カインとウィルが言い返すと、魔女はますます可笑しそうに笑っている。

「ふふ、ねぇ?あなた、お名前は?」

「え。……ミカ、です」

「そう。ミカちゃん、まだ小さいのにお気の毒ね」

「……どういう意味ですか?」

「別に?せいぜい、気をつけなさいねーーさて、お部屋は空いてるわよ。予算は?」