「美華、……起きろ」 ――何よ、まだ真っ暗じゃない 「ったく、世話がやけるやつだ」 ――なら放って置いてよ 私は一人でも生きて行ける あんたなんか居なくたって 困ったりしないんだから ―-耳障りなテレビの音がプツンと音を立て消え私の身体はふわりと浮いた けど、私は目を開けない これは夢だから きっと・・・・・・夢だから