「出ないしッ!」
私は携帯をソファーの上に投げつけ、ぶつけようのない怒りに震えていた
「はぁー…、もういい。とりあえずこの部屋の鍵返して。それでさっさと帰って貰えます?」
そう言って手のひらを相模の前に差し出す
「ヤだね。あれは片桐から俺が貰ったもんだ。だから今は俺のだし」
……片桐~!
あんたどんだけ私に恨みあんの!?
いや、そりゃぁ沢山あるだろうけど……
まさか・・・こんな裏切られ方をするなんて
「バカな事言わないで下さい。鍵は片桐に貰ったんだとしてもこの部屋は私の部屋です。さっさと鍵出して」

