父がこの男の母親と結婚したらあの会社は私かこの男の物になる。


けど、父にはあの女と結婚できない理由がある。


それが私だ



けど、この男が会社を手にいれたいなら私と結婚するのが確実で手っ取り早い


現に父はそれを望んでる様だったし。



だからこの男は私の子守をし、私の傍に居るんだと思ってた






「ねぇ、片桐。来週三者面談あるんだけどあんた来てよ。ただし・・・私の婚約者って事で」



何でそんな事を言い出したのか自分でも良く分からない



家を替え、
男の陰をチラつかせる事で


自分のテリトリーに侵入しようとしているあの男を牽制させようとしたのかも知れない