―――ユタカと呼ばれたその男




紛れもなく今朝まで私のベッドに居たであろう


あの男だった







先生は私と目が合うと
一瞬驚きはしたものの
いつもと変わらずあの胡散臭い笑顔で



「よぉ、美華。何やってんだ、こんな所で」



腕に女を絡ませたまま私に近付いてくる




私は手にしていたプリンを乱暴に棚に戻すと、先生を無視して何も買わずにコンビニを出た