「せいっやぁぁぁぁぁっ」

どうしても勝ちたくて学園長室前のベンチ前へスライディングしてみる

「な!?、おま、卑怯だぞ!!」

「サーシャ…、これはあなたのためなの… 私が勝てばサーシャにキスするって自分ルール作ってたの!! だから…」

「そっか… ありがとう……って、んな訳ねーだろw」

「てへぺろっ☆」

「てへぺろっ☆、じゃねーよww うわ、もう負けたww」

「騒がしい、静かにしろ」

「あ、ごめん、バル。 いや、賭け事してて…。あ、うん、大丈夫、もう静かになるから。」

「ん。そうか、ちゃんとベンチに座って待っていた方がいいと思うぞ。」

「うん、ごめん、ありがとう」

「おい、アリス、大丈夫か?」

「え? 何が? 別に大丈夫だけど?」

「…無理するなよ、」

「…。」

私はサーシャのその言葉に
うん、とか返事する事はできなかった。