初めてあったのは
ただの同じ高校にいる
ただの同級生だった。






クラスも名前も知らなくて、
勿論どんな人なのかも知らない。





どこの中学出身でどんな友達がいて
どんな性格でどんな風に育ってきたかなんて







今思えば本当にただの同級生だった。






人生は何があるかわからない。だから楽しいという人がいるけど、私は楽しいというよりかは辛くて悲しくて、でも嬉しいこともあって。



楽しいことだけじゃないこの世界が少し憎たらしい。









彼を初めて見たのはそう、高校一年生の夏の頃だった。