「なんで、こーゆーことになる訳?!」


「・・・・んー、スキンシップとりたいなぁって。だめ?」



そういえば、最近、帰り道以外でも手つなぎたがってたり、私の髪の毛いじったり。






「・・・・だめって言うか、なんで?」


私は、高鳴る胸の鼓動を押えながら聞いてみた。









「なんで・・・って、    

この大会終わったら俺ら、引退すんだよ?」




悠介はテレビの画面を指差した。



「華子とサッカーできなくなる。」



・・・・だからって、こういうことしなくてもいいでしょ!!





「ばーか!」


悠介の頭にゲンコツを落とす。


「・・・・ぃ、ったぁ!!!!」


「引退ってことより、目先の勝利のことを考えなさい!!!」






しょんぼりしている(・・・なんだか小学生みたい。)そんな悠介が可愛いと思ってしまう私って変かな。




「・・・フフフ。」

「何だよ。」

「なんでもなーい!!」


まあ、こんなこと悠介には言わないけどね。