スーッと心地よい風が2人の髪の毛を揺らす。 夏服になったばっかりで、新しくおろしたシャツのアイロンののりの匂いも混じってる。 「・・・椿君って家どこなの?」 「うーん。あっちかな・・・・。」 椿君が指差したのは私たちが歩いていってる方向よりちょっと右に逸れた方向だった。 「えっ、大丈夫なの?あと20分くらいかかるよ。家まで。」 「大丈夫。走れば。」 二ーッと笑う椿君に胸がどくんと高鳴った。 あと、20分もこうしていなきゃならないのか・・・・・。 もたないよ・・・・。