サナティアの決意づいた目にあたしは何も言えなくなる。
綺麗だけど、妖しいその目に。




「お前、まさか一人で身を護れるとか言わないよな?お腹が大きくなったら何も出来ない。それにお前は女だし、俺に頼みにくいこともあるだろう?」
「それは…そだけど」
「それに佐奈は『俺がわざと仕事を回さなかったこと』を知ってる。組にいてもあがれないことも。お前付きにしてやったほうが、よっぽど有意義に過ごせるんだ。首を縦に振ってやれ」
「あ…」




サナティアはあたしが首を縦に振るのを心待ちに、膝を折ったままだ。




「サナティア…それではあたし付き、お願い出来ますか?あたしとこの子の」
「仰せのままに、刹那お嬢様」