「ロゼ…?」
「ロゼスパークリング風、アルコール0です、お嬢様」
「お酒じゃない?」
「孕んでおられるのに飲ませられませぬ」




今日報告したことが下っぱの召使さんにまで伝わっているとは、豊浦組の情報網は侮れないと隣に座る豊浦組のボスをチラ見する。




あたしの視線に気付いたのか、神崎さんは召使さんに命を下す。
豊浦組ボスの権力をフルに活用して。




「佐奈。今日からお前は俺の寵姫ーもとい蝶姫の刹那の専属メイドだ。ヤクザの仕事は一切回さない。良いな?」