子を孕むのが怖いんじゃない。
それにより捨てられるのが怖いのだ。




「大丈夫。夕俟は刹那を捨てたりしないよ。試してみる?」
「試す??」
「あたしの言うこと聞いてたら大丈夫」




そうしてあたしはマナの世話をするのを理由に、マナが結婚式を挙げるその日まで、あたしは神崎さんに会わなかった。




5ヵ月で目立つお腹で式を迎えたマナを隣で支える。