「産むのは確かに痛いけど、痛さだけじゃないから。だから恐がらないでね。その時は私も立ち会うわ」
「ありがとうございます」
「夕俟と刹那なら大丈夫。3ヵ月後にはあなたたち二人の良い笑顔が見れる。私占術が得意なの。昨晩の夕俟の胤は、刹那の中で実を結ぶわ」
「楽しみにしてます」




外でバイクのエンジンを入れ、あたしを待っていた神崎さんに笑いかける。




「保険証忘れたみたいだから家に送ってくれると嬉しいな。そこからはあたし1人で行く」
「受諾」




そうしてあたしはマナの健診に行っている病院に行った。