絶対違う条件だしたろ、と疑いの目を向ける神崎さん。
バレてはならないと丹姱さんが席を立つ。
意味ありげに。




「刹那、これあげる」




そう言ってにこさんが手渡したのは『たまごくらぶ』と書かれたマタニティー雑誌だった。




こんなのもらったらバレるんじや…とあたしは目を泳がせる。
そんなあたしを隣の神崎さんは嘲笑う。