「おはよう、マナ。夕俟様」




慌ただしい朝は馬泱を置き去りに過ぎていく。
お昼過ぎに着いた神崎さんの実家の豪邸に、あたしは緊張で強ばる身体を少しずつ通した。




「ダメよ、夕俟。私は認めない」




まさかの男側の両親に挨拶する前からNGをもらったあたしだった。