神崎さんが罰ゲームでそんなこと言わないのは、誰よりも解っていた。
けれど素直に受け取るなんて自惚れも出来ない。




「俺様の、嫁になれ」
「え?だって…」




ストレートにそれを言われてあたしは焦る。
神崎さんがあたしを選ぶわけがないと、決め付けていたから。




「勿論、お前が大学を出るまで待てと言うのなら待つ。俺を嫌いじゃないと言うなら前向きに考えてくれないか?」