「夕俟。様はいらない。お前は俺様の妻だろう?」
「ゆ…うま」
「上出来」




落ちてきたのは甘いご褒美。
絡む舌に、あたしの愛が伝わることを祈る。




「愛している」




低く甘い声が耳を擽る。
昔から変わらない悪戯にあたしは自らその唇を強請る。