私の一日は彼を愛でることで始まるの。

ねぇ、ほら...彼が渡り廊下を歩いている姿が見える。

「...はぁ、今日も先輩可愛い...。」

いつもの定位置から渡り廊下をうっとりと眺める私。
お目当ての彼は、亜麻色の綺麗な髪色で、猫っ毛なのか所々はねている髪をふわふわと揺らしながら移動している。

...と、先輩はある位置まで辿り着くと、立ち止まり、こちらを振り向いた。
そして、一寸のズレもなく振り向いた先にいるのは...


私...なんだ。