「ありがとう♪…っ!!??……………。」




















そこに立っていたのは
大野弘樹だった。





「あ…弘樹…。」

「はやく行きなよ。」

「え…でも…。」

「行かないの?じゃあ…返事…決まった?」

「あ…あたし…」


どうしよう…。
なんて言ったらいいんだろ…。
わかんない…。








「わかった。」

「え?」

「もぅわかった。だからもぅ行けよ。」

「………。」

「行けよ!!!!!!」

「っ…。ごめんねっ……。」


あたしは走りだした。
今は走らないといけなかった。
もぅ戻っちゃダメだから。










なんであたしが泣いてんだ?

弘樹のバカ。
なんであんなに辛そうな
顔するのっ…。
あたしをふったの…アンタじゃん…。
もぅこっちを見ないで。
あたしを見ないで…。












でも…っ!!!!!



あたしは立ち止まった。
だけど振り向いたらもぅ
そこには弘樹はいなかった。
あたしはまた走りだした。







「みんなぁ〜ボールあったよ!!!!!!」