「今すぐじゃなくてもいいんだ。未来の予約を俺にさせて?」
「……いい……の?」
「ん?」
大きな瞳に、さっき止まった涙がまた溢れてきている。
「いいも何も、俺の夢は桃香にしか叶えられないんだけど?」
「っ……あ、あたし、本当に悠君が好きなの」
「うん」
俺も好きだよ。
「笑顔が好きだし、優しいところも好き」
「うん」
俺も桃香の笑顔が好きだよ。
って言うより、全て好きかも。
「……その夢、あたしに叶えさせてくれる?」
「それって……」
涙を瞳いっぱいにためて、俺を見る。
「あたしを悠君のお嫁さんにしてください」
「っ……」
プロポーズをしておきながら、内心振られんじゃないかって不安だった。
それでも、この夢を叶えたいと思ったから―……
俺、桃香と出会ってから、欲張りになったのかもな……



