キミが望むのなら



「じゃあ、それまでいっぱい遊ぼうねぇ~~」


あっ、話し方戻った。


「うん、そうだね」


この話し方も聞けなくなると思うと、凄く寂しく思った。




昼休みになると、担任の先生があたしの元にやってきた。


「鈴木さん、話はご両親から聞いたわ……」


「あっ、はい」


今日は進路室じゃなくて、廊下。


「九州で進路先を探すのね」


「はい」


「大丈夫よ」


「え?」


「自分の夢は、意外なところで見つけることが出来るから」


……先生



「あなたが好きなことを探して、素敵な将来にしなさいな」


「……はい」


好きなこと……か。



あたしね、昨日考えて、気付いたことがあるんだ。


あたしが好きなこと……


そして、将来を考えてのことを……