「今さ、俺に告白した?」
「まさか〜。口が裂けても成宮さんが好きなんて言えませんよ〜」
シーン...。
「ほら、告白してんじゃん」
「キャー!!今の!!今の忘れてください!!」
「無理♪」
成宮さんは声を殺して笑っていた。
そしてしばらく目を合わせられないでいると、成宮さんはアタシの顎をクイッと上にあげて目を合わせてきた。
「薫、顔真っ赤♪」
「見ないでください!!」
「慎二って呼べ、あと敬語だるいからやめろよ?」
「そ、そんな?!慎二なんて呼べません!」
「呼んでるじゃね〜かよ(笑)」
「成宮さんのばか〜」
「また、泣く〜」
ねぇ、神様。
アタシ、こんなに人を愛せるなんて知らなかったよ。
心から愛すってこんなに楽しくて幸せで、少し痛いんだね?
これがやっぱり恋ですか?
「ばか薫...」
その瞬間、唇を塞がれた。
成宮さんのキスはタバコの味で少し苦くて大人な感じがしたんだ。
