アタシに気づいた成宮さんは車から降りてきた。
「乗れよ。海行こうぜ?」
「...海?」
「あぁ。海ってさ、打ち明けにくいことも自然と話せるし楽になるからな...」
そう言った成宮さんはどこか遠くを眺めてて切ない表情を浮かべていた。
泣いていたアタシにも分かるぐらいの。
成宮さんの車の助手席に座って、海へと向かった。
着くまでアタシ達に会話はなかった。
まるでカップルがデート中に喧嘩した時の様な重い空気が流れてた。
しばらくすると海が見えてきた。
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