きまぐれアヒルのヒトリ詩




上を見ると

空を飛んでいる鳥がいた

「鳥はどうして飛ぶの?」

「飛ぶために生まれたからよ」


下を見ると

小池を泳いでいる魚がいた

「どうして魚は泳ぐの?」

「泳ぐために生まれたからよ」


横を見ると

笑っている赤ちゃんがいた――

――かと思えば、泣き出した

「どうして赤ちゃんは笑ったり泣いたりするの?」

「生きるために生まれたからよ」