夢の外へ

「あの、ね?

千景が眠ってる時、あかりさんがきたの」

私は早速話を切り出した。

「あかりが、何の用事で?」

「いい人ができたって」

「ああ、そう。

あかり、見つかったんだな」

「それから…」

「んっ?」

「カゲをよろしく、って」

「カゲ“に”、じゃなくてか?」

そう聞いた千景に、私は首を縦に振ってうなずいた。

千景は考えた。

意味がわからないんだろうな。

だって、“に”じゃなくて“を”なんだから。

「あかりらしいな」

考えた後、千景がそんなことを言った。

「えっ?」

あかりさんらしい?

よくわからなくて首を傾げた私に、
「俺のことは明日香に任せる。

あかりはそう言いたかったんだと思う」