私は、純の自転車の後ろにまたがった。

 「お!!パンツ見えそう…ッ」

 『きゃッ!…って純のバカ!』


 私、前よりずっと明るくなってる。

 
  「風が気持ちーナァ!」

  『うん!!あ!潮のにおい!』

  「もうすぐだ!」 


 
 すごくきれいな海。こんなの始めてみた。

 
  「きれい…。」

   『だろ!?俺運命っぽい彼女できたらここに来るって決めてた』

  「運命・・・?私?」

   『おう!今までは俊に独り占めされてたけど―ッ!』

  俊の名前聞いてドキッとする。

   『俺、俊に頼まれてたんだ。俺が死んだらあいつを頼むって。』

  「そうなんだ…知ってたんだ、病気のこと。」

   『うん…俊すげー悩んでた。桃李に言うか言わないか…。俊ってすげーと思う。一人の女、心のそこから愛してた。』

 「私も。俊のこと本当に愛してた。なのに結ばれないって・・・どんな運命なんだろッ…俊のお嫁さんになりたかった・・・あ…ごめん!」

  『いいよッ俊のことは忘れなくていい。前もそういっただろ?』