Dreamers-夢物語-



「そうなんですか…?」

「楽しいみたい。昔はあんな感情を剥き出しにする子じゃなかったけどね♪貴女と一緒になってから、随分変わったわね」

「…自分も一緒にいて、楽しいです。というより、廉が支えてくれてて助かってます」

「ふふ。貴女達昔も会ってるみたいだしね♪運命の赤い糸で結ばれてんじゃない☆夢も同じなんて…素敵ね」


そう言ってあたしにまた微笑みかけるお母さんと目が合うと、なぜか顔が真っ赤になった。
ちょっと言われたことが恥ずかしくて…。
あたしは廉との今までのことを話ながら、コミュニケーションをとった。
廉と初めて会った日のこと。
廉と再会した日のこと。
廉が一緒に学校に入ったこと。
廉に何度も助けられたこと。
…それから、自分のせいで廉の勉強が疎かになってあんな判定を貰ってしまったこと。
全部話した。
お母さんはあたしの長話を、嫌がらずに全部聞いてくれた。
時々、笑い声が混じったり。
病室の中が一気に明るくなったり、暗くなったり。