「やだ…」 「え?、ぅわ…っ」 立ち上がって郁に電話しようと、着信履歴を探していたあたし。 荷物もまとめながら。 そしたら、廉はあたしの腕を引っ張った。 あたしはバランスを崩して、廉の方へ倒れた。 廉はバランスを崩したあたしをぎゅっと抱き締める。 「泊まってけ」 「なんでよ?あんた勉強しないと、このままじゃ危ないのにっ」 「今日は2人だけがいい…」 「…廉…?」 「頼むよ…士…」 廉は弱々しくあたしの耳元で囁く。 もっとぎゅっと力が強くなる。 廉…どうしたの急に。