「お前どうして俺ん家来たんだよ。てか喫茶店行ったの?」
終わったあと、ソファーに座る廉らあたしの頭を撫でながら聞く。
あたしは廉に膝枕され横になっていた。
リビングの灯りが眩しくて、あたしは目を瞑っている。
「廉がノート忘れてたから…。坂本達と学食で話してただけだよ」
「…あった…ありがとな。でも、ごめん。これ届けんのに、あんなめに合わせちまって」
あたしの鞄をとり、中をから自分のノートを出してあたしにお礼を言う。
だけど、襲われたことを自分のせいだと謝る。
あたしは悲しそうな顔をする廉の頬に、あたしの手を添える。
その手の上から廉の手が添えられる。
「いいよ。でもどこ行ってたの?」
「え…っ…あ、えっと…」
廉は言葉を濁らせる。


