「…れ、ん……!」 「…士!大丈夫か?」 あたしはその場に崩れ落ちる。 恐怖のあまり震えるあたしを廉は優しく抱き締める。 廉…っと廉の胸に顔をうずくめる。 廉は倒れてる男を睨み見てこう言う。 「おい…人の女に手ぇ出してんじゃねぇぞゲス野郎が。…失せろ」 ヨロヨロと起き上がる男は、廉を見た瞬間逃げるように走り去った。 「…へーきか?」 「…怖、かった…」 ボソッと呟くと廉は、あたしの鞄を持ち、あたしをお姫様だっこする。 そのまま廉は自分のマンションにあたしん抱き上げたまま入ってく。